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一人暮らし必見!大学院の学費を簡単に捻出する2つの方法

「大学院に進学したくても、親からの援助を期待できないんです・・・」

おそらく大学院進学を躊躇せざるをえない理由のひとつが、学費の問題ではないでしょうか。

私自身、学部のときまでは親から学費を援助してもらっていましたが、大学院の進学に反対されていたため、学費は自分で捻出する必要がありました。しかも、一人暮らしだったので、家賃や光熱費など実家通いの学生に比べると、どうしても支出が多くなってしまいます。

そこで、奨学金を借りることにし、週に2回、アルバイトを始めることにしました。

実際に奨学金とアルバイトだけで学費と生活費が払えるのかというと、なかなか厳しいものがあります。そこで、節約できる部分は節約し、なんとか2年間の貧乏生活を乗り越えることができました(笑)

その中でも役に立ったのが今回紹介する学費(入学金・授業料)の免除とTA(ティーチング・アシスタント)です。

これから大学院への進学を検討している方で、学費で頭を痛めているという人は、ぜひ参考にしてみてください。

大学院の学費と相場

まずは、大学院の学費がどのくらいかかるのか確認しておきましょう。

まずは国立大学の場合、大学によってやや誤差がありますが、博士前期課程(修士課程)2年間でおよそ135万円ほどかかります。

  • 入学金:282,000円
  • 学費(年間):535,800円
  • 合計:282,000+1,071,600=1,353,600円

次に私立大学の場合ですが、学部と同様、文系と理系の学費の差がかなり大きくなります。例えば、2016年度早稲田大学の修士課程の学費は

【文系】政治学研究科(政治学専攻)

  • 初年度:881,500円(入学金、学費、諸会費)
  • 2年次:683,500円(学費、諸会費)
  • 合計:1,565,000円

【理系】創造理工学研究科(建設工学専攻)

  • 初年度:1,275,000円(入学金、学費、諸会費)
  • 2年次:1,076,000円(学費、諸会費)
  • 合計:2,351,000円

出典:早稲田大学HP

見ての通り文系と理系ではかなり学費に差が出てきます。ただし各大学によって学費は異なりますので、しっかりと確認しておきましょう。

同一大学卒業者は入学金が免除?

これは私立の大学に見られる制度なのですが、たとえばA大学法学部を卒業し、同大学の法学研究科に進学したとします。すると、本来であれば納めるはずの入学金が全額免除だったり、半額免除されるところが多いようです。

さきほど挙げた早稲田大学の場合、入学金200,000円が卒業者(退学者も)の場合、全額免除されます。これはけっこうデカイですよね。

なので、私立の大学に通っている方は、同じ大学院に進学することから検討してみた方がよいかもしれません。

学費の捻出法

ここからは本題である学費の捻出法について紹介したいと思います。一人暮らしの大学院生がやっていることは大きく3つ。それは、学費の免除申請とTAです。

① 入学金・授業料の免除申請

学費免除というのは、条件を満たせば、だれでも申請することが可能です。

ただし、国立大と私立大で少し異なっていたりします。各大学のホームページに入り、「入学金・授業料免除」という項目を探してみましょう。だいたい免除の対象となる人は

  • 経済的な理由によって学費の納付が困難な者。
  • 学資負担者が死亡、または学生もしくは学資負担者が風水害等の災害を受けた場合。

と書かれていることが多いです。

私の場合、経済的な理由で学費免除の申請をしましたが、2年間で前期と後期の合わせて4回申請し、2回半額免除になりました。

奨学金を借りていたのと、親の所得が一時的に増加したりしたことがあって、全額免除とはなりませんでしたが、一人暮らしで、親からの仕送りがゼロという学生はぜひ申請してみてください。

学費免除の対象者は意外に多い

この学費免除制度、知っている人は知っているのですが、意外に知らない学生も多いようです。ただし、親の所得が高ければ高いほど、授業料が免除される可能性は低くなります。

参考までに、私の通っていた大学の家族4人の家計基準を載せておきます。

給与所得者の場合事業所得者の場合
学部の学生692万円以下434万円以下
大学院の修士課程722万円以下464万円以下
大学院の博士課程865万円以下607万円以下

思ったよりだれでも申請できそうじゃんと思いませんか。

とはいえ、給与所得が600-700万の場合、担当者から「仕送りがもらえるね。」と判断される可能性が大なので、よほどの事情がない限り学費免除は期待できないでしょう。(親から仕送りがもらえないから、学費免除の申請をしてるんですけど;;;)

ちなみに学費免除の対象者ですが、申請者の8-9割が全額免除か半額免除になっているところもあるようです

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(クリックで拡大)

出典:金沢大学HP

そういえば「国からお金が入り、免除枠が拡大した」という案内が事務から届いた記憶があります。国立大学にもよりけりですが、大学のホームページは隅々まで確認しておいた方がいいですよ。

学費の振込日を延ばせる

これは大学によって異なるかもしれませんが、学費の免除申請を行った場合、審査期間中には学費を納入する必要がありません

つまり、通常であれば春頃に納入しなければならない授業料を、夏頃までのばすことができるのです。仮に4月に引き落とされる授業料が7月になれば、三ヶ月の猶予期間が発生するわけで、その間に奨学金を貯めたり、アルバイトをしたりするなどして、学費を捻出する時間をつくることができます。

特に新入生の場合、入学金と授業料の出費はけっこう大きいと思うので、ぜひ利用しましょう。

② TA(ティーチング・アシスタント)

授業中や期末試験の際、教授と一緒に教室に入ってきて、レジュメを配ったり、出席をとったりしている学生を見たことがありませんか。

多くの場合、博士課程の院生がTAを任されることが多いのですが、修士課程の学生ももちろんできます。

TAときくと、教授の雑用というイメージがあるかもしれませんが、これはほんと教授のさじ加減によって決まります。

私の場合、ある教授の授業ではレジュメを配った後、学部生と一緒にいるだけでしたが、別の教授ではレジュメの印刷、リマインダーメールの送信、レポートに関する個別相談など、仕事量が多かったです。

とはいえ、1週間に1度や2度しか準備することがないですし、時給も2000円とそこそこもらっていました。交通費は出ませんが、大学内でのアルバイトなので拘束時間が少ないのがメリットです。

面倒見の良い指導教授であれば、TAの口をいろいろ紹介してくれるので、枠が空いていればぜひ応募してみましょう。

TAの経験は履歴書に書ける

TAは教授の研究費で雇われるのではなく、大学の公的な仕事になるので、履歴書の職歴にも記載することができます。

教育職への就職を考えている場合、教育歴として評価される場合もあるそうですが、TA経験者はけっこういるので、アピールポイントになるわけではありません。まぁ、お守り程度だと思います。

ところで、就活していた頃、面接官から「TAって具体的に何をしたんですか?」と質問されることがありました。後輩の相談に乗ったり、レポートの指導をしていたという風に答えたのですが、意外に興味を持ってくれて、そこからいろいろ話が弾んだことがあります。

何も書かないよりはマシなので、履歴書にもきちっと記入していおきましょう。

おわりに

最後におまけですが、院に入ってから自炊を始めました。実はこれが一番の節約だったりします(笑)

ただ料理のレパートリーは少ないので、お昼か夕方は学食で食べるようにしました。300-400円代で食べられる学食は貧乏学生の強い味方です。

親からの仕送りがないと、院生活は正直大変でしたが、経済的、精神的にもようやく親から独立したような気がして、一人暮らしやっててよかったと思っています。

結婚してからは、ハイテク家電のおかげで料理(ホットクック)と掃除機(Dyson)と食器洗い(食洗機)が日課になりました。

誰かの参考になれば幸いです。

追記:大学院生の就活事情

文系大学院(おそらく理系も)であれば、M2は就活と修論準備でほぼ時間がなくなることになると思います。院生によって就活を始動するタイミングは異なるのですが、M1の段階でTOEICスコアをコツコツ上げている人もいました(研究室に生協で買ってきたTOEIC本が山積みになっていました)

その頃、院生の研究室内で話題になったのがどこのキャリアサポートに登録するのか。

当時はどこも一緒だろうと勝手に思い込んでいたのですが、転職活動時に凄腕のキャリアアドバイザーに出会ったことで考え方が一変。履歴書・職歴書の添削から面接での質問、さらに自分でも気づいていない癖など、陰キャでコミュ下手だった自分でも「就活って準備できていると楽しいもんやな」と思えるようになっていました

もしあなたが就活をしていてキャリアサポートを受けることを検討しているなら、絶対にお金を払ってでも個別指導型のキャリアサポートをおすすめします。

詳しくはコチラ

追記の追記

間違っても、ネット上にある真偽不明な情報を鵜呑みにして痛い目に合わないように(僕はこれで本当に恥ずかしい思いをしたことがあるのですが、詳しくははまたいつか..)。

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oshim

神戸近辺在住。大学院卒→韓国で研究員→日本語教師→コロナ前に帰国してから日本で会社員×副業でコーチングしています。専門はコンテンツビジネス、オンライン・オートメーションの仕組みづくり。

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