今回の記事では韓国（ソウル）の結婚式でかかった費用について紹介します。
結婚式で気になる点がずばり「費用」ではないでしょうか？
実際に韓国の結婚式ってどのくらいの費用がかかるのか。（男性目線で申し訳ありません(T_T)）
結婚式の準備をしながら、なるべく低予算で挙式できるところを探していたのですが、今回は私たちがお世話になった結婚式場を例に紹介していきます。
目次
韓国の結婚式場の相場
私達が挙式したのは2015年と古いので、まずは最近の韓国の結婚にかかる費用について先に紹介しておきます。
ニュースサイトで検索してみると、韓国の結婚情報会社の資料をベースに「平均2億9,000万ウォンかかる」という記事が見つかりましたが、これは住居と家具が含まれているためです。
韓国では結婚するときに「新郎が新居を、新婦が家具一式を準備する」という伝統があり、いわゆる婚礼家具（嫁入り道具）のことを韓国語で「혼수」と呼びます。
以下は住居と家具、新婚旅行費などを除いて、純粋に結婚にかかる費用の項目（2022年度）です。
| 結婚式場 | 971万ウォン |
| 礼段（예단, 新郎側から新婦側への贈り物） | 789万ウォン |
| 礼物（예물, 新婦側から新郎側への贈り物） | 717万ウォン |
| 結婚パッケージ（スタジオ、ドレス、メークアップ） | 307万ウォン |
| 合計 | 2,784万ウォン |
費用の多くを占めるのは式場ですが、これに関してはどこで挙式するのかによって料金はかなり変動します。
次に両家への贈り物ですが、年々負担に感じている新郎新婦が増えているので、節約傾向にあるとかないとか。。
人によると思いますが、日本円で250-300万円かかるというのが韓国における結婚費用の相場のようです。
まずは結婚プランナーと相談
私が結婚移民ビザを受け取ったのは、ちょうど12月のクリスマスシーズンで、ビザを受け取ってからすぐに韓国に戻り挙式準備をはじめました。
私たちの条件としては
- 2月中にできるところ
- 食事代が３万〜3万５千ウォン
- とにかく安くできるところ
実は妻のお兄さんが２月になると海外に行ってしまい、しばらく戻ってくる予定がなかったので、この義理の兄夫婦が外国に行く前に式を挙げてほしいという要望がありました。
そのため結婚準備期間はわずか2ヶ月。この話をすると周りから「よくそんな短期間でできたね」と言われますが、やろうと思えばなんとかなるのが韓国スタイルです（笑）
それと、予算の限られた2人にとって一番重要なのはとにかく安いところ。かつ立地条件も食事もよければ尚良し。
逆に言えば、この条件さえ満たせれば後はどうでもいいという、、夢もロマンもない式場探しでしたね。（当初は挙式することすら考えていなかったので）
早速電話して予約を済ませ、わりと駅近の結婚式場で相談してきたのですが、時期が時期だったせいかかなりサービスをしてもらえました。
結婚式場でサービスしてもらった費用項目
| 結婚式場使用料（式場の装飾、控え室等） | 80万ウォン（約８万円） | 無料 |
| 式場の食事 | 大人3万ウォン（約3千円） | 2万9千ウォン（お酒、飲み物込み） |
| バイオリン三重奏 | 20万ウォン（約2万円） | 無料 |
| ウェディングブーケ | 10万ウォン（約1万円） | 無料 |
| フォトテーブル | 10万ウォン（約1万円） | 無料 |
| 新郎・新婦の母親のメイクアップ | 20万ウォン（約2万円） | 無料 |
1、2月はプロモーション期間中で式場使用料がなんと無料！また食事代も3万ウォンと安くなっていました。
その結果、日本円で16万円ほど費用が浮きました。
結局、韓国の結婚式で一番かかる費用は食事代なので、たった1,000ウォン（100円）の割引でもおお助かりです。
実際に結婚式でかかった費用項目
| 契約金 | 50万ウォン |
| 式場の食事（186名分） | 539万4千ウォン |
| ウェディングパッケージ | 150万ウォン（式の写真撮影、アルバム、ドレス・タキシードレンタル料、新郎新婦のメイクアップ） |
| 介添料 | 15万ウォン |
| 新婦側の兄夫婦のメイクアップ | 12万ウォン |
| 司式者への謝礼 | 30万ウォン |
| 招待状の印刷代 | 6万6千300ウォン |
| 式次第の印刷代 | 4万7千600ウォン |
| 合計 | 807万7千900ウォン |
韓国の結婚式の食費は、コース料理かバイキングがほとんどですが、式場によって値段はまちまちです。
現在の物価と比較するとかなり安く収まっていますが、そのほかにかかった費用を挙げておくと
- 日本から来る両親の飛行機代
- ホテル宿泊代
- 結婚指輪
- 来場者へのお土産
- 結婚式当日に着るスーツ代
これらを含めて結婚式にかかった費用は、およそ1,600万ウォン、日本円で160万円ほどでした。
新婚旅行、家具、両家への贈り物代などは上記費用から除外していますが、かなり節約した結果だと思います。
当日、式後に精算したのは食費と介添料、謝礼です。全てご祝儀でまかないましたが、黒字でした。
韓国のご祝儀の相場っていくら？
少し前ですと、一人３万ウォンで、親友や親戚であれば、10万ウォンが相場でした。
ただ最近は5万ウォン（約5000円）が多いですね。ベストフレンドだと、20万ウォンとか30万ウォンだそうです。
たぶん結婚式場の食事代が３万５千から４万ウォン〜になってきた影響があるのかもしれませんね。３万ウォンだと赤字になりますから・・
ただ日本の結婚式と比べると、やはり韓国の結婚式のご祝儀は安いので負担感がないのがいいですね。
あと日本の場合はよく分からないのですが、韓国ではご祝儀を受け付けではなく、新郎新婦に直接手渡しするというケースがあります。
これは特に親しい友人が「新婚生活や新婚旅行でつかってね」という意味が込められているそうです。（銀行口座で振り込むというケースもあります）
というのも基本的に韓国の結婚式の予算は親が出していることがほとんどなので、ご祝儀は両親に渡すものだからです。
ちなみに日本からきた友人や親戚からいただいたご祝儀はすべて円でした。そして日本と同じ相場で用意してくださったので、額がかなり大きかったです。妻もおどろいていました（笑）
両親の接待は少しリッチなロッテホテルで
今回、うちの両親ははじめて韓国にくるということだったので、どこのホテルにしようか悩んでいました。
とりあえず結婚式場から近く、日本人宿泊客でおなじみのロッテホテルにすることにしました。少し費用がかかると思い少し躊躇したのですが、、
ここで妻の人脈が生きてきます。本当に韓国の人脈社会はすごいなぁと実感した瞬間した
妻の親戚の友人の中にロッテホテルの支配人の方がおられ、「国賓級の接待をしてあげるよ」との言葉を頂戴し、至れり尽くせりのサービスでした。
私もロッテホテルは初めてでしたが、スイートルームに格安で泊まることができました。
（クリックで拡大）
結婚式前日の夜は両家の家族と一緒にホテルの高級レストランで食事をし、当日の朝はモーニングサービスをつけてもらい、夜にホテルに戻ってくると高そうなシャンパンを支配人の方が運んできてくれました。
次の日の朝食もホテルのバイキングをただでごちそうになり、両親も大満足。
会計は、夜の食事代と宿泊代だけでした。
親戚ではなく親戚の友人というだけでこれだけもてなしてくれるのが、やはり「情の国」韓国というところでしょうか。たぶん二度とこういう経験はないと思います（笑）
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おわりに
今回の私の結婚式はあくまで一例ですが、日本で行う場合に比べると比較的安い費用で行うことができると思います。
もちろん韓国でも高級ホテルで式を挙げれば、もっとかかりますし、国立中央図書館や国会議事堂内、５つ星ホテル、SAMSUNG電子本社（サムスンマン専用）など、色々な式場があります。
少人数で式を挙げたいのであれば、ハウスウェディングやレストランウェディングなど今はもっと選択肢が増えています。
