韓国語

【改編】韓国語能力試験(TOPIKⅠⅡ)の勉強法とテキストの紹介

ご存知の方もおられるかと思いますが、第35回試験(2014年下半期)から、韓国語能力試験(TOPIK)の試験要項が大幅に改編されました。

私は以前のTOPIKしか受けたことがなかったので、今回、韓国で7月に実施される第41回試験を受けることにしました。

今回は特に韓国語能力試験の高級(TOPIK Ⅱ)を準備している方を念頭に、変更点や私なりの勉強法について紹介していきたいと思います。

新しい韓国語能力試験(TOPIK)の変更点

以前は初級、中級、高級と分かれていたのですが、改編後、TOPIKⅠとⅡになりました。

改編前改編後
韓国語能力試験初級(1-2級)韓国語能力試験Ⅰ(1-2級)
韓国語能力試験中級(3-4級)韓国語能力試験Ⅱ(3-6級)
韓国語能力試験高級(5-6級)

細かい変更点は以下の通りです。

読解と聞き取りの比重が高くなった

以前は、語彙と文法、書き取り、聞き取り、読解の4種類の問題で評価していましたが、TOPIKⅠでは、聞き取り、読解が、TOPIKⅡでは、聞き取り、書き取り、読解がそれぞれ出題されるようになりました。

まずTOPIKⅠに関してみれば、書き取りの問題がなくなったのが大きな変更点ですね。

それとTOPIKⅠ、Ⅱともに語彙と文法の問題がなくなり、読解と統合されたようです。

過去問を見てみると、語彙と文法の独立問題は4問しか出題されておらず、以前に比べると文法そのものが問われることがなくなったので、私のように文法嫌いな学習者にとってはすごくありがたいと思います(笑)

ただし、その分、読解のボリュームはかなり増えています。全部で50問出題されるのですが、読解に慣れていないとけっこう時間が足りないなと思いました。結局、語彙力が不足していると読むのに時間がかかってしまうので、必ずしも語彙と文法の勉強をする必要がなくなったわけではないようです。。

また聞き取りの問題数も以前の30問から50問とこちらも大幅増になっています。

※過去問はこちらのTOPIK公式サイトから自由にダウンロードできます。

時間割も変更

時間項目配点
TOPIKⅠ1時間目聞き取り(40分)100
読解(60分)100
TOPIKⅡ1時間目聞き取り(60分)100
書き取り(50分)100
2時間目読解(70分)100

TOPIKⅠの総配点は200点、TOPIKⅡは300点と、改編前の400点から変更になりました。

また試験時間も、改編前のTOPIKでは、語彙・文法と書き取りで90分、読解と聞き取りで90分でしたので、少し変更になっています。

特に読解の50問を70分で解くのは、けっこうきつかったです。予め過去問や模擬試験などで時間を計りながら練習しておいた方がいいと思います。

足切り点がなくなった

個人的にいいなと思ったのが足切り点の廃止です。これにより合計点数によって合否が判断されるようになりました。

以前であれば、合計点数が各級の合格基準を満たしていたとしても、一つの分野が足切り点を満たさない場合、不合格となっていました。

例えば、改編前の韓国語能力試験6級の場合は、合計400点中、281点以上で合格、足切り点が50点未満となっていました。

極端な話をすると、聞き取りや読解が満点だったとしても、書き取りの点数だけ45点であれば、6級は不合格で、5級になってしまいます。

各級の合格基準は以下の通りです。6級の合格基準は以前と同じく7割弱ですが、気持ち高くなったかなと思います。

区分TOPIKⅠTOPIKⅡ
1級2級3級4級5級6級
合格基準80点以上140点以上120点以上150点以上190点以上230点以上

韓国語能力試験のテキスト

私が今のところ使っているテキストは2つです。

韓国語能力試験レベル別完全攻略高級編

topik1

このテキストは、TOPIK改編前に出たものですが、韓国語能力試験の高級対策にすごく役立つテキストです。日本に行ったときに買ってきました。

今でこそいろいろなTOPIK対策本が出ていますが、以前は高級対策のテキストがまったくといっていいほど見当たらなかったんですよね。

このテキストのいいところは、なんといっても全て日本語訳がついているところ。韓国で売ってるTOPIK対策本は韓国語でしか説明が書かれていないのがほとんどなので、やはり日本語だと助かります。

今は、語彙と文法の勉強に活用しています。一応、模擬試験が2回分収録されていますが、模擬試験に関しては次に紹介するテキストを私は使っています。

TOPIKⅡ実践模擬講座(韓国語)

topik2

今回、韓国の書店で購入したのがこちらの模擬試験集です。

残念ながら日本語解説はありませんが、全部で5回分の模擬試験が収録されているので、とりあえず全部解いてみようと思っています。

値段も16,500ウォンとけっこうお買い得です。あと何気に単語集も附録としてついてました(笑)

topik3

改編されてから、過去問の数がまだ少ないので、やはり模擬試験をたくさん解くのがTOPIK攻略の鍵になるのではと思います。

日本の書店でも模擬試験が売っていると思いますが、今のところ「韓国語能力試験TOPIK II 中・上級完全対策」が一番良さそうです。

3回分の模擬試験が収録されており、解説ももちろん日本語なので、これ1冊で十分試験対策はできると思います。

基本的には単語を勉強して、文法と語彙を少し確認して、残りは模擬試験に時間をあてています。

今日も学院の授業が休みだったので、カフェで勉強してきましたが、読解を解くだけでかなり頭を使いました。あれ後半になるとだんだん、集中力がなくなりますよね。。

残り、あと1ヶ月ですが、空き時間にこつこつ勉強したいと思います。。あと試験を受けた後、また韓国語能力試験に関して記事を書ければと思います。

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oshim

神戸近辺在住。大学院卒→韓国で研究員→日本語教師→コロナ前に帰国してから日本で会社員×副業でコーチングしています。専門はコンテンツビジネス、オンライン・オートメーションの仕組みづくり。

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