韓国語

TOPIKⅡの勉強法で大事なのはやっぱり作文対策(書取り)

早いもので2月となり、来週から旧正月が始まります。

旧正月は家でのんびりTOPIKの勉強という留学生の方は少ないと思いますが(笑)、久しぶりにTOPIKの勉強法について書いてみようと思います。

前回記事でも少し書いたのですが、現行の韓国語能力試験(TOPIK1Ⅱ)になって、足切り点がなくなったのと、文法問題が激減したのは個人的には有り難いことでした。

その代わり、読解の問題が増えたのと、作文の難易度が改定前に比べると、若干上がったかなと思います。

ブログの読者さんから「TOPIK6級でどんな勉強したんですか?」という質問をたまにいただくのですが、自分でもよく分からなかったので、今回改めて整理してみました。

そこで、今回の記事では、TOPIKの6級の合格ラインである230点を取るための勉強法、私なりの戦略について書いてみます。

TOPIKの勉強をしている方の参考になればと思います。

作文>読解>聴解

時間項目配点
TOPIKⅠ1時間目聞き取り(40分)100点
読解(60分)100点
TOPIKⅡ 1時間目聞き取り(60分)100点
書き取り(50分)100点
 2時間目読解(70分)100点

まずは確認からですが、ご覧の通り、聞き取り、書取り(作文)、読解それぞれ100点ずつで、時間配分を見ますと、

  • 作文(50分)<聞き取り(60分)<読解(70分)

このようになります。

そして、私が考える難易度ですが、

  • 聞き取り<読解<作文

という順番になります。

時間がけっこう厳しいTOPIKの作文

この中で明らかに時間が足りないと思われるのが作文です。

なぜなら、50分で、200-300字の短文、そして600-700字の長文を書かなければならないからです。

※韓国教育財団がHPで公開しているサンプル問題ページはこちら

ちなみに、大学入試の小論文で600字程度の作文を書く場合、試験時間はだいたい50分から60分です。

また私がふだん授業をしている日本留学試験の作文(400-500字)の場合、たったの30分です。

これらを考えると、TOPIKⅡの作文は、けっこう時間的に余裕がないなと改めて思います。。。普段から練習しておかないと、高得点を取るのはけっこう難しいところです。

もちろん、読解も慣れていないと時間が足りないですが、それでもTOPIKの勉強において作文が難しい理由は、自分が書いた文章が正しいのかどうか分からないという点です。

TOPIKⅡに合格するための勉強法

まず、比較的難易度が低い聞き取りから問題を解いてみます。市販の模擬試験集を使って、自分の実力を確認してみましょう。

模擬試験を解いてみて、8割取れるようでしたら問題なしです。続けて、読解も8割取れるようにしましょう。すると、

読解80点+聞き取り80点=160点になります。

ということは、作文で70点以上取ることができたら、TOPIK6級の合格ラインである230点を超えることができます。

もしここで、読解と聞き取りのどちらかが苦手だと言う場合、より一層、作文対策に力を入れる必要が出てきます。

70点以上取るための作文対策

ここでは200−300字の短文と、600ー700字の長文の書き方に分けて解説します。

200−300字の短文

出題パターンは、「2項対立型」です。例えば、「ある主題について長所と短所があります。それらを踏まえてあなたの意見を書きなさい」というタイプの問題です。

こうした問題に対しては以下のような順序で書きます。

  1. 長所を踏まえた客観的事実
  2. 短所を踏まえた客観的事実
  3. あなたが考える主観的意見
  4. 理由、具体例、説明、根拠
  5. 結論

これらを300字以内でまとめるのが理想的ですが、コツとしては、客観的事実については短く、主観的意見について詳しくです。

600ー700字の長文

今度は1つの主題についてあなたの意見を書きなさいというタイプの問題です。けっこう難易度が高く、ある程度の練習が必要になります。

文章構成パターンとしては以下の形式が挙げられます。

  1. 出題テーマの背景・問題点
  2. 問題の原因
  3. あなたの考える解決策(意見)
  4. 理由
  5. 説明、具体例
  6. 結論

例えば、小論文ではおなじみのテーマ「少子化」について出題されたとします。すると、以下のような内容を書くことができると思います。

  1. 背景と問題点:晩婚化・未婚化の進行、生産年齢人口の減少
  2. 原因:経済状況の悪化、女性の社会進出など
  3. 意見:子育て環境の整備
  4. 理由:子供を産みたくても産めない家庭が多い
  5. 説明、具体例:保育所の増設、育児休暇の普及
  6. 結論:政府レベルでの対策なしに解決はありえない。

さらっと書くと、こんな感じになります。

コツとしては、最初に構成を考える時間をもつようにすることです。いきなり書き始めても、途中で文と文のつながりがおかしくなったり、論証がおかしくなったりしがちです。

しかも韓国語で書かないといけないので、単語や表現でつまったりすることもあります。600字を書くのにできれば30分は欲しいですよね。

おわりに

TOPIKの勉強をしながら、単語を覚えたり,文法を勉強したりするのも大事ですが、過去問や模擬試験の作文問題を解きながら、分からない単語や表現を覚えるという勉強法も効果的です。

無理して難しい文法を書く必要はありませんが、簡単な表現だけで書くとあまり得点が高くならないようです。

定期的にコツコツ練習しておきましょう。

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oshim

神戸近辺在住。大学院卒→韓国で研究員→日本語教師→コロナ前に帰国してから日本で会社員×副業でコーチングしています。専門はコンテンツビジネス、オンライン・オートメーションの仕組みづくり。

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