韓国生活

韓国で働きたい人必見!就職・仕事は日本語教師から始めるべき理由

私は2019年までソウルにある日本語学校で日本語教師として働いていました。

韓国に留学にきた当初は、日本語教師という仕事について深く考えていませんでした。

4年ほど韓国で働いた経験から感じたことは、韓国で働きたいという方は、まず日本語教師から始めた方がよいのではないかと思うようになりました

その理由は

  • 他業種に比べると就労ビザが発行されやすい。
  • 韓国語と日本語で仕事ができる。

という点が大きいからです。

もちろん、日本語教師の仕事が決して簡単なわけではありませんが、外国人がふつうの韓国の会社に入るよりは、ビザをもらって働ける確率がぐんと高まります。

そんなわけで今回は、韓国で日本語教師として働こうと考えている方、韓国での就職に悩んでいる方のために書いてみたいと思います。

外国人が韓国で就職するのは狭き門

結論から先に述べておきます。僕たち外国人が韓国で就職するというのはかなり厳しいです

僕自身、留学ビザとワーホリビザを合わせると、約2年の間、韓国で生活しました。その間、アルバイトをしながら生活をしていたのですが、同時に履歴書を送って会社の面接なども何回か受けました。

で、これがけっこう厳しい。まず外国人(日本人)を採用する企業が少なく、貿易や翻訳などの会社であれば、ある程度の職務経験が求められます。

僕の場合、大学院を出てからすぐに留学したので、職務経験がありません。。なので、日本で何かしら会社勤めの経験をお持ちの方は、まだ可能性が残されているかもしれません

そして、これはもうどうしようもないのですが、2018年現在、韓国はものすごく就職難です。サムスン、現代などの大企業に入れるのはほんとごく一握りで、若者の失業率が20%近くと、ここ数年でかなり高くなっています。

実際に、韓国のスタバなどに入れば、TOEIC、TOEFLなどの英語の勉強をしている学生や、スタディールームに行けば、企業の面接の準備をしている若者などをよく見かけます。

つまり、韓国の一般企業に就職するためには、こうした就職活動中の韓国人との熾烈な競争に勝つ必要があるわけです。

就労ビザがないと韓国で就職するのは難しい

もうひとつ僕たち外国人にとって乗り越えるべき壁がビザ(査証)です。

観光ビザ(ノービザ)で働くのは不法ですし、ワーホリは一応アルバイトはできますが、就労がメインのビザではないので制限があります。

少し前に韓国のコールセンターで働く日本人社員が不法就労で摘発されたというニュース記事を見ましたが、おそらくワーホリで渡航して働いた後、就労ビザがでるという会社の説明を真に受けたのだと思います。

韓国の出入国管理法が改正されたら別ですが、就労ビザが簡単にでると思わない方がいいですたとえ勤務先の上司が「このままウチの会社で働いたら」と言ったとしても、軽く流しておくのがいいでしょう。

ワーホリ以外だと、韓国の4年制大学や専門大学に入学してから就職するという人もいると思いますが、こちらも厳しいというのが現実です。

現制度では留学生が専門大学を卒業し、韓国内の企業に就職する目的で滞在するには、法務部が承認するビザが必要となる。しかしながら特定活動の就労ビザであるE-7ビザの承認が非常に制限されているため、専門大学を卒業したほとんどの留学生が就職できず自国に帰国している。 引用:  한국대학신문

記事では専門大卒について書かれていましたが、4年制の大学を出て会社から内定をもらっても、ビザが出なかったという話はけっこうあります。

ちなみに工場現場にいくと外国人労働者が働いているのをよくみますが、ほとんどが不法滞在者だという記事を読んだことがあります。。

日本でも今まさに移民政策(とは内閣はいっていませんけど)が議論されている最中でありますが、韓国でもけっこう似たような状況なのかもしれません。

それでもE-2ビザ(会話指導)は発給されやすい

それでも「どうしても韓国の会社に就職したい」という方は、まずは日本での会社勤めの経験があるか否かが重要になってくると思います。特に専門職であればなおさらです。

私は早々とあきらめましたが、周りの友人の中には見事、面接を勝ち抜いて、汝矣島にある会社で働いている人もいます。

僕は韓国の会社に就職したことがないので詳しくお伝えすることができません。が、どうしても韓国で働きたいという方は、外国語教育機関で働くためのビザであるE-2ビザを習得することをおすすめします。

つまり日本人であれば日本語学校に就職し、日本語教師として働くという方法です

メリット1.競争率が相対的に低い

他国に比べると韓国は日本語学習者が多い国のひとつです。つまり、日本語教師の需要があるというのがポイントです。

当然日本語教師として働こうという方は大勢いますし、実際に競争率は決して低くはありません。ですが、韓国でE-7ビザを習得して働くのに比べると、競争率は低くなります。

メリット2.韓国語を活かせる仕事でもある

日本語教師ときくと、せっかく韓国語を勉強して話せるようになったのにもったいないと思う人がいるかもしれませんが、ぜんぜんそんなことないですよ。

授業は基本的に日本語で教える、というか日本語で授業しないとネイティブ講師の意味があまりないです。ただ学生と雑談したり、同僚の韓国人の先生と話したり、事務の先生とのやりとりなど、授業以外は韓国語でやりとりすることが多いです

なので韓国語ができなくても日本語教師の仕事はできますが、全く韓国語を必要としないわけではないと思ってください。

メリット3. 韓国は日本以上の教育国家

日本でも詰め込み式が批判されたり、ゆとり世代だと揶揄されたり、センター試験が廃止されたりと、教育に関する話題は事欠かないのですが、韓国において教育とは社会における絶対的なイシューといっても過言ではないと思います

最近、見たニュースだと、どこかの高校でテストの不正があって、どうやらその娘さんがその学校の教頭の娘らしいという感じの内容でした。日本だと新聞の社会欄にちょこっと載るくらいでしょう。yahooニュースなら、多少コメント欄が盛り上がるかもしれません。

韓国では夕方のトップニュース扱いになります。というかしばらくずっと報道されていました。

まぁパッシング報道なわけですが、韓国において教育は人生を左右するので、不正なんかしたらそれこそ非国民扱いされてしまうのでしょうか。

こうした韓国では私教育も充実しているというか、様々な塾が乱立しています。特にここ数年で再び日本語教育市場も伸びていて日本語学校もわりと儲かっているようです

韓国における教育業界は市場が大きいというのは覚えておいて損はないと思います。

メリット4.ビザが出やすい

色々挙げればきりがないのですが、一言で要約すると韓国で日本語教師として働くための就労ビザ(会話指導ビザ)がでやすいです。結婚や永住ビザでも働くことはできますが、ワーホリビザはダメです。

ここではE-2ビザの詳細については割愛させていただきますが、基本的には韓国の日本語学校で面接を受けて、内定をもらったら、学校側でビザのための準備する書類を指示されると思うので、卒業証明書や犯罪経歴証明書などを準備することになります。

ただし、ここで勘違いしてほしくないことは、ネイティブだからといって日本語を教えられるわけではないということです。

ひと昔前であれば、ネイディブというだけで日本語教師になれた時代もあったそうですが、今はそういうわけにはいきません。授業の質もきちんと問われます。

そこで私がゼロから今の日本語教師の職にたどり着くまでの経緯を、簡単に紹介させていただきます。韓国でこれから日本語教師を目指しているという方はぜひ参考にしてみてください。

韓国で日本語教師として働くには

まず、僕自身、大学での専攻は日本語教育ではありません。国語も得意というわけではありません。

ただ、日本人が学校で学ぶ日本語(国語)と外国人が学ぶ日本語は別物です。なので、高校時代に国語の成績がやばかったという方でも、きちんと勉強すれば日本語を教えることができるようになります。

さて、日本語学院で働くための要件ですが、だいたい以下のような条件が書かれています。

1. 日本語教育専攻者、または副専攻者
2. 日本語教育能力検定試験合格者
3. 日本語教師養成講座420時間修了者
4. 日本語教育機関等で授業経験のある者
5. 四年制大学卒業者

この中で必須になっているのが、5番目の「四年制大学卒業者」ですというのも、四年制大学を卒業していないと、会話指導ビザ(E-2査証)を発行することができないからです

そして、大学で日本語教育を専攻していないという方は、3番目の「日本語教師養成講座」を受講し、2番目の検定試験に合格するという流れが一番わかりやすいと思います。

日本語教師養成講座とは?

文化庁が指定した日本語教師養成のための標準的な教育講座を意味します。この420時間講座を修了し、そのあと、日本語教育能力検定試験に合格すれば、日本語教師の資格が習得できます。

ただしこの検定試験は、毎年10月に試験が実施されているのですが、その合格率は20-30%とけっして高くありません

じゃあ、この試験に合格しないと日本語教師になれないのかというと、必ずしもそういうわけではありません。学校の先生は教員免許がなければ教壇に立つことができませんが、日本語教師は大学教員と同じく免許は存在しないからです。

それでも全くの素人だと困るので、日本語学校側としてはきちんと日本語教師としての教育を受けているのかを判断する材料として、420時間修了者や検定試験合格者という条件をつけているのです。

通学制と通信制

検定試験を準備する方法として大きく2つの方法に分かれます。

まず、日本語教師養成講座を開講している語学スクールに通い、資格を取得するという方法です。多くの日本語学校が講座を開講しているほか、「資格の〇〇」等の大手の資格スクールでも開講されているようです。

もう一つは通信制ですが、これは学校に通わずに独学で資格取得を目指すというものです。「生涯学習の○○」なんかが有名ですね。

それぞれにメリットとデメリットがあるので、順番に説明します。

通学制

まず理論と実践。この2つをバランスよく学ぶことができるのが通学制の特徴と言っていいと思います。

たとえば、日本語学校であれば、その学校に通っている外国人学生に対する模擬授業ができるので、机上の学習だけでは得られない経験をすることができます。

デメリットは受講料。通信制に比べるとどうしても高くなってしまいます。だいたい50万円のところが多いようです。

通信制

通信制のメリットはなんといっても自分のペース、好きな場所で勉強できるということ。仕事をしながら勉強もできるという点では、勉強時間に融通がききやすいと言えるでしょう。

ただし、環境という強制力がはたらかないので、途中で勉強しなくなったり、怠けたりしがちです。一緒に勉強する人がいないと、けっこう孤独かもしれません。

私の場合、留学中だったので通信制にお世話になりました。

もし、私のように韓国滞在中に日本語教師になることを検討している方は、通信制が便利だと思いますが、そうじゃない方は、極力、学校に通いながら資格を取得するのがよいのではと思います。

というのも、通信制の場合、「日本語教育に関する研修を420時間以上受講したという証明にはならない」とされているからです

また、通学制と通信制の併用プログラムの場合でも、通信制が主でない場合には、420時間以上の研修をしたとは認められないという見解が法務省から出ています。

メモ

  • 独学・通信講座・・・自分のペースで学習し検定試験の合格を目指す人
  • 通学・・・決められた期間で「420時間修了」「検定試験合格」を目指す人

NAFL日本語教師養成プログラムについて

大学受験のときにお世話になった「アルク」の通信講座です。大学に入っても、英語の論文を読むときには、英辞郎をよく使ったなぁ。

ここを選んだ理由は、単純に海外受講も可ってところです。ほかの講座はどうなのかわかりませんが、アルクのNAFL日本語教師養成プログラムは、教材を海外まで送ってくれます。(別途、海外発送手数料がかかります)

とはいえ海外に住んでいない方もおられると思いますので、そのほかのメリットをざっとあげておきます。

メリット1 合格保証制度(合格パック)

最近ではよく見かけるようになりましたが、この合格保証制度のある無しは大きいと思います。万が一、試験に不合格の場合は、一定条件を満たすことで返金を受け取ることができます。

1年に1回の試験で、4人のうち3人は落ちるわけですから、もしものことを考えて返金保証があるというのは有り難いと思います。

ただ最初から返金保証を目当てに勉強するのではモチベーション低下の原因にしかならないので、最初から合格するつもりがない方には受講をあまりおすすめしません

メリット2 コストパフォーマンス

AスクールBスクールNAFL
受講料(税込)572,400円487,620円101,520円

通常、養成講座に通うと、入学金と教材費を含め50〜60万円の受講料になります。

なので、単純比較にはなりますが、NAFL日本語教師養成プログラムだと4分の1の費用で学ぶことができます。やはり通学するより圧倒的に学費が安いのが魅力ですね。

メリット3 日本語教師としてのキャリアを考えるなら検定試験が有利

繰り返しになりますが、NAFL日本語教師養成プログラムは検定試験に合格することを目的とした講座です。420時間コースは適応されないので。

一方、通学制の講座の場合、検定試験の結果に関わらず、課程を修了すれば420時間修了者になるのがメリットです。また通信講座にはない実習の授業があるので実践力を鍛えることができます。

なので、僕の考えとしては、時間的に余裕があり、体系的なカリキュラムでじっくり学びたいという方は養成講座に通われるのがいいと思いますし、僕のように海外にいる方や仕事で忙しい方、一発勝負の検定試験に自信のある方は、通信制でも問題がないと思います。

参考までにアルク公式ホームページによると、「同講座の修了生の試験合格率は57.4%」ということですので、きちんと勉強すれば結果はついてくると思います。これはどの講座についてもいえますが、本人のやる気次第です。

NAFL日本語教師養成プログラムの教材写真

見ての通り結構なボリュームがあります。勉強量でいうと通学制も通信講座もあまり変わらないと思います。学ぶ内容も大きな違いはないでしょう。

NAFL日本語教師養成プログラムのデメリット

まず教材との相性です。これはもどうにもなりません。人間なので感情がありますし、好き嫌いはどうしても出てきます。

そして「日本語教師養成講座420時間コース修了」という応募要件を満たす講座ではないこと。

つまり日本語教育能力検定試験への合格を前提に日本語教師として働くことを目指す方には向いていますが、420時間コース修了で応募したいという方は別の講座を選択した方がいいかもしれません。

こんな方におすすめ

  • 決まったペースでコツコツ学習できる人
  • 「韓国で絶対に就職する」という高いモチベーションのある方
  • コストパフォーマンスがよく、質の高い通信講座で学習したい方

詳しくはコチラ

480単位時間の最新カリキュラムで学びたい方(東京近辺在住者)

日本

こちらの講座は「日本語教師養成講座420時間コース修了」「日本語教育能力検定試験」の応募条件で日本語教師への就職を目指す人が対象となります。

全国に大学、専門学校、保育施設などを運営する学校法人三幸学園が提供する日本語教師養成講座で、「SANKO日本語学校東京」で留学生向けの日本語学校も運営されています

メリット1 使用する教材がNAFL日本語教師養成プログラム

数ある通学講座の中で、こちらの講座をオススメする理由はまず使用する教材になります。

なんとテキストはアルクの「NAFL日本語教師養成プログラム」を採用

通常であれば自前の教材を開発するスクールが多い中、競合関係にあるアルクの教材を活用する理由まではわかりませんが、他社の教材を採用するということは、それだけ優れているからだと考えられます。

ただ「優れた教材」だけで挫折しないように「経験豊富な講師陣による指導」が入ることで、通学制のメリットを最大限に活かした講座にされたのだと思います。

メリット2 最新カリキュラムの提供

もう一つが480単位時間の最新カリキュラムを提供しているという点。

あまり知られていませんが、今まで紹介してきた「420時間」というのは20年前に文科省が設定した時間。

さらに主たる対象が留学生中心の日本語教育になっている講座がほとんどなのですが、現在は日本には留学生だけではなく、日本で生活している外国人、介護人材、技能実習生など「多様化する外国人に向けた日本語教育」が求められるようになっています

そこで留学生と生活者向けの実習を組み込んだカリキュラムになっており、例えば「韓国で日本語を学ぶ外国人ビジネスパーソンにアレンジした講座」にするなど、応用力がつくと思います。

デメリット

通学制講座の最大のデメリットは費用が高いこと、通学しないといけないことです。

校舎は新宿近辺にあるので、通学できる人が対象となります(コロナ対策として一部オンライン授業も可)

2021年現在の受講料は以下の通りです。

受講料(入学金なし・教材費込)

全120回 555,500円(税込611,050円)

ただし以下の条件に該当する方は費用が割引されるので確認してみてください。

教材持ち込み割引

アルクの「NAFL日本語教師養成プログラム」をお持ちの方は割引されます。

  • 485,500円(税込534,050円)※説明会割引併用可。

一般教育訓練給付制度

こちらの制度は、厚生労働大臣の指定する講座を受講した方に対して、公共職業安定所が受講に要した費用を助成するものです。対象になる方は

  • 雇用保険の一般被保険者(在職中の方)
  • 雇用保険の被保険者で、被保険者期間が通算して3年以上の方。
  • 一般被保険者であった方(離職中の方)

※制度の詳細については厚労省HP、お近くのハローワークなどにお問い合わせください。

説明会割引

オンラインの「無料セミナー」を実施しており、参加者には受講料10%割引の特典があります

  • 499,950円(税込549,945円)

講座に少しでも興味のある方は、まずは無料セミナーに参加してみてください。

詳しくはコチラ

おわりに

学習を終えたらあとは面接だけです。履歴書を片っ端から送りましょう。

何社送ったのか覚えていないですが、そのうち面接の連絡をいただいたのは3校ほど。そのうち2校は日本留学試験(EJU)の専門学校で、残り1校は一般の日本語学校でした。

最終的に選んだのは、日本留学試験の専門学校。小論文、面接、日本語、総合科目など、日本の大学を準備する韓国人学生を相手に日本語を教えている塾でした。

日本語教師養成講座というのは手段であって、ゴールはそのずっと先にあります。

韓国での就職を目指している人はその第一歩として日本語教師を目指してみてはいかがでしょうか。

NAFL日本語教師養成講座

  • 1発合格で日本語教育能力検定試験に合格したい。
  • 海外(韓国)にいながら自分のベースで受講したい。
  • 将来は海外の日本語学校で働きたい。
  • 実力診断テスト、記述式問題の添削指導など双方向の学習ができる教材

三幸日本語教師養成カレッジ

  • 業界屈指の480単位時間最新カリキュラム
  • 教育実習は92単位時間&安心の少人数制
  • 留学生+生活者を対象とした実習
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oshim

神戸近辺在住。大学院卒→韓国で研究員→日本語教師→コロナ前に帰国してから日本で会社員×副業でコーチングしています。専門はコンテンツビジネス、オンライン・オートメーションの仕組みづくり。

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